新入生自己紹介 三舛暁人(M1)

2020年04月24日

こんにちは、本年度から日下部ゼミの一員となりました、三舛暁人(みますあきと)です。昨年度まで広島大学教育学部第五類教育学系コースに所属していました。

私は中学の頃から、日本はこれだけ平和であるのに、どうして世界にはまだ戦争が起こっているのか、身の回りにこんなにも海外の方が暮らしているのに理解が深まらないのかといったことに疑問を持っていました。しかし、学校やニュースで学べば学ぶほど、世の中の不平等な現実・歴史的な背景を知り、単なる平和への呼びかけはあまりにも無理であることを実感しました。世界から争いをなくすためには、私はこれからの私達あるいはもっと若い世代が、この「学び」を通じて、世界を知り、現状により関わる必要性を感じました。そこで、教育という分野に興味を持ち始めました。

大学に入学し、人の生き方を豊かにする教育の可能性、一種の洗脳や格差を助長する教育の危険性・限界性、様々な教育の魅力を大学で学ぶことができ、私はより教育の可能性に夢中になりました。また、ある事件をきっかけに、紛争や災害などで心に傷を負った子どもに関心を持つようになり、既に社会の不平等さや理不尽さを知った彼らに対話や平和の重要性を理解してもらうためにはどうしたらいいのか疑問を持つようになりました。そこで、難民の子どもに着目し、彼らに対する教育はどうあるべきなのか、どうしたら彼らが幸福に満ち溢れた未来を見ることができるのかについて研究し始めました。卒業論文では、近年難民・移民の数が増加し、政策転換期にあるスペインに着目し、スペインの教育施策が子どもの求める教育に一致しているのか明らかにしました。しかしながら、フィールドワークを行うことはできずに、法制度・教育施策に着目し、文献のみでしか研究を行うことはできませんでした。そこで、大学院に入って、より自分の力で、私たち自身も含めて、幸福に満ち溢れた社会のための教育を考えたいと思い、困難な状況にある子どもの教育機会やフィールド調査を専門とする日下部先生の元で学ばせてもらうことになりました。

みます現在、早速いくつかの講義に参加していますが、言語の壁を痛感しながらも、新しい学びばかりで充実した日々を送っています。多くの原体験を通じて、さらなる自身の成長を目指し、幸福な社会のためにできることを考え、実行していきたいと思っています。しかし、将来のビジョンはまだ定まっていません。多くの学びを通じて、自分の武器を見つけながら、できること・やるべきことを見つけていきたいと思っています。まだまだ理想を追い求める子どものような思考ですが、皆さんのたくさんのお話をお待ちしています。よろしくお願いいたします。