Rai Sou

2016年11月08日

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曹蕾 Rai Sou

2015年9月博士課程前期入学、2017年8月博士課程前期修了予定

・IDEC入学まで

私は現在中国の高等教育を研究しており、それには過去私が中国の大学受験に失敗したという経験が大きく関係しています。中国では大学入試が非常に大切なものであると言われており、私自身その事実を体感しました。中国の942万の他の受験生もそのように考えていると思うと、中国の大学入試制度をより深く調べ、高等教育について追求していく必要があると考えました。中国の大学在籍中はかねてより興味のあった日本語教育を学ぶため日本語を専攻しました。将来日本語教師を希望していたこともあり、4年生のときには1年間福岡の日本語学校にも通いました。日本で日本の教育を受けながら、母国中国の教育制度を客観的に考えることができました。2015年4月からはIDECの研究生としてIDECに半年間所属し、中国の高等教育について詳しく研究したことでより興味が深まり、国際協力研究科に進学することを志しました。

・博士課程前期1年目

2015年4月より、半年間日下部ゼミを見学させていただきました。途上国の比較教育学について学べるだけでなく、フィールドワークを前提とした実践的な研究や知識を身につけられました。入学後は教育開発国際協力論の講義をとり、中国高等教育に関する参考文献を参照し、積極的に様々な学術セミナーに参加しました。2016年3月、中国高等教育の研究のため帰国しましたが、データの採集を行ううちに大学入試制度の研究に行き詰まりを感じました。中国の高等教育システムには新しい私立セクターの独立学院があり、近年独立学院についての議論は後を絶ちません。私は独立学院の教育現象の内包に焦点を当て、学院に所属する個人レベルまで掘り下げた研究を進めたいと考えています。また、CICEのインターンに補佐として参加し、語学向上と社会人としての貴重な体験をさせていただきました。今後も日本の教育で中国の教育を学ぶ留学生として、研究に精進したいと思います。

・現在、卒業後

現在は、IDECに所属するG.ecboプログラムに紹介して頂いたカンボジアメコン大学で日本語教師の海外インターンシップをしています。卒業後は博士後期課程に進学予定です。

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カンボジアの日本語クラス受講生らとの写真